一人百首

一人百首プロジェクト⑤

親子だね話したい言葉たちが積もって氷になっては溶けて 親子ゆえに分かり合えることもあれば、親子ゆえに言い出すことすらできないこともある。 言えないことばかりが氷のように積もりに積もり、なかなか溶けず、距離ができることも。 けれど、きっかけさえ…

一人百首プロジェクト④

あげパンの砂糖つもった盆の上好きな子の名を書いては消した 先日、仕事の昼休みに昼食を買いに行って、揚げパンを見つけました。 小学生の頃一番好きだった給食。 食べながら手と口の周りが砂糖まみれになって、少し恥ずかしかったのを覚えています。 忙し…

一人百首プロジェクト③

眺めればとても小さく愛おしい星屑ほどの人の営み 夜、帰宅する際に見えるマンションや家々の灯り。 私はそこに住む人の顔も、名前も、顔も、声も、人生の一部すらも知らない。 善人かもしれないし、悪人かもしれない。 それなのに、苦しくなるほど愛おしく…

一人百首プロジェクト②

ルービックキューブみたいなチョコを食むそろえてすとんと落としたくて 私のおやつの定番は、真四角のチョコレート。 組み合わせたらルービックキューブみたいになりそうだなぁと思いながら いつも一気にいくつも頬張っています。 パッケージにある「ストレ…

一人百首プロジェクト①

ホームラン涙にも似た汗水はレモンの香りまだ青き君 「甘酸っぱい」なんて青春を形容することがあるけれど、自分の青春を思い返すと、 楽しいこと、悲しいこと、成功、失敗、 全てがレモンのように酸っぱかった。 そんな記憶があります。 ーーーーーーーーー…